友禅印刷


 

友禅印刷とは

 

 

友禅印刷は、伝統的な染色手法である友禅染めの技術を応用し、バインダー(糊)に顔料や金属粉などを混ぜ合わせた「色糊」をインキの代わりに用いた印刷手法です。

 

従来のインキにはない、多様な色彩表現と機能付加を実現することができます。

 

又友禅印刷は、有機溶剤をほとんど使用していないため、製造工程でのVOC発生量が少ない、環境にやさしい印刷です。

 

 

京都の大平印刷株式会社さんが開発をされ、素材開発から製品開発まで、お手伝いをさせて頂いております。

 

色々な機能を封じ込めますので、非常に可能性を秘めた印刷となります。

 

 


友禅炭印刷紙

この友禅炭印刷紙は、環境をテーマに制作を致しました。

 

手すき和紙を作る時の原材料である、楮(コウゾ)の樹皮から成り立ち、紙になる部分以外の余ってしまう茎の心棒があります。
今まではそれを破棄しておりましたが、それを炭にして、粉にし、糊(バインダー)に混ぜ、印刷した炭の印刷となります。

 

又楮(コウゾ)の炭は、「消臭効果」がかなり出ている事も、科研の検査で分かりました。

 

この炭印刷紙を、壁に貼っておくだけでも、消臭効果があると言うことになります。

 

柄も、三種類用意しております。

 

●  友禅炭印刷紙:水

 

●  友禅炭印刷紙:霧

 

●  友禅炭印刷紙:風 

 

  

本来は捨ててしまう、楮(コウゾ)心棒。それを炭にしました。
本来は捨ててしまう、楮(コウゾ)心棒。それを炭にしました。

友禅炭印刷紙:水


友禅炭印刷紙:霧


友禅炭印刷紙:風

この炭印刷紙の最大の特徴は、炭の持つ自然界の独特の炭の黒であり、印刷インキや絵具では出せない質感ではないでしょうか。
様々な創作意欲を掻き立てられることを願っております。
又こんなものを混ぜたいと言ったもののご相談をお待ちしております。
(手すき和紙を作る時の原材料は、楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)や雁皮(ガンピ)の植物の樹種から成り立ちます。)

友禅印刷 採用例 世界遺産 京都下鴨神社 崇敬会2020カレンダー

2020年令和2年
京都、世界遺産 加茂御祖神社(下鴨神社)さんの、カレンダーのデザインを私、鈴木尚和がさせて頂きました。
このカレンダーは、2019年の三大祭りと言われている「葵祭」の時に装束で使用した「葵の葉と桂の枝」を粉末にし、印刷の中に封じ込めました限定品となります。
「神様とあふひ」とされるお祭りの力のお裾分けであり、一年を通して眺めて頂ければと制作致しました。
これは、崇敬会の方々の限定品として制作しましたが、本殿でも発売しております。これまた縁起の良い事で感謝しきりです。


この印刷を可能にしたのが、数年前から商品開発に携わっております「友禅印刷」機能を封じ込める技術であります。
又金彩は印刷ではとても難しく、今年はこの金彩の出し方をより極めていきたいと思っております。

 

 


友禅印刷 採用例 世界遺産 京都下鴨神社 夜の祭事T-shirt

京都下鴨神社さんにて、「友禅印刷」の技術を使った「双葉葵」をテーマとした、蓄光T-shirtをデザインさせて頂き、授与品として頂いております。
昼間は、シンプルな白地のT-shirtですが、夜になると背中に双葉葵の葉が浮き出ます。又前身頃には、「わ」が浮かび上がり、和がつながり合うイメージを致しました。

 

 


友禅印刷は、様々な機能を封じ込める事ができます。

 

お香の成分を使って香りを込めたり、紅茶の葉を砕いて、紅茶の香りを出したり、唯一無二な事が可能となります。

 

お気軽にご相談ください。

 

担当:鈴木 尚和