京都のタカラサプライコミュニケーションズと取り組む印刷技術「友禅印刷」を使ったブランドが紹介されました。
今回は、2年近くかけて4社合同で実現したプロジェクトとなります。
私はブランド名、コンセプト、マーク等ビジュアルデザイン等をさせて頂きました。
赤しその天然素材から色素を抽出した後の残渣物を活用した新領域の「renino(レニノ)」ブランドとなります。
2025年11月17日日本食糧新聞掲載
タカラサプライコミュニケーションズ
アップサイクルの印刷技術が注目
食品の残渣をラベルや名刺などに
【関西】タカラサプライコミュニケーションズが取り組む印刷技術「友禅印刷」のオプションの一つ「情緒性表現」(アップサイクル技術)に注目が集まっている。「完全乾燥・粉末粉砕可能」「酸化で形状変化・腐敗しないもの」といった条件をクリアした食品の残渣物などを名刺や広報誌、ラベル、ノートに生まれ変わらせることから、「SDGsの時代に適った『紙』の新たな付加価値表現技術」と評価が高い。
「友禅印刷」は日本の伝統的な染色技法に着想を得てオリジナルインキを製造し紙に印刷しており、「紙で意匠性・機能性・情緒性を追求」のコンセプトの基で運営。「社会がデジタル移行する時代に今一度、魅力的な付加価値で紙の価値を訴求したい」との思いを込める。
同印刷のスタートは「意匠性表現」で、グリッターや金属粉などキラキラした素材をインキ化し、「煌びやかな表現」ができる。DMハガキやカード類に使用されることが多い。次に生まれた「機能性表現」は、消臭・抗菌・芳香など素材の機能を保持した印刷を可能にした。香を印刷した香りのする紙をはじめ、炭の消臭機能、抹茶の抗菌機能を保持した紙を提供している。
「情緒性表現」は、一定の条件に適う食品や廃材の残渣物を広報・販促活動に転用可能。廃棄せざるを得ない、「思い」や「思い出」、「歴史」の「ストーリー」が詰まったものを新しい価値に生まれ変わらせることで「人の感情にアプローチ」する。
昨年の11月には同社と日農グループ、鹿遠(ろくえん)産業、SPAZIO
WORKSが共同し、天然素材から色素を抽出した後の残渣物を活用した新たなコンセプトとした新領域ブランド「renino(レニノ)」として色素を抽出した赤シソの残渣をノートと名刺にアップサイクルした。また、「もみ殻でラベル製作」や「商品化されなかった抹茶でカード製作」などの成果が上がっており、いずれも「SDGsの観点からも環境に良く、さらにオリジナル性も確保できるので一石二鳥」と好評だ。(筒井政敦)

