銀華美・月光
ginkabi・gekou
純銀和紙
純銀×和紙=伝統革新反応と呼びたい
常に、素材の声を聞ききながら、、、
私(鈴木尚和)が36年前にNYに行った時、自分が日本人である事を思い知らせ れ、その日本人であるからこそ生み出せるものがあると思い、好きな鉄をいじり倒し、素材の声を聞き、作品や デザインを探求しつつ生まれてきたものです。
和紙と金属に着目し、日本人が大事にしてきた、伝統と精神性を入れ込み革新の 技術を使って「ワビサビ」を表現しました。
それは、唯一無二ものとして、同じものがありません。
機能としては、もちろん、ランチョンマット等、水を弾く機能も備えもちます が、本質は「心に機能する素材」を目指しました。
「こころの掛け軸」と申しましょうか。
銀面は、季節の時間や光の入り方で表情も変わります。
月の光のように。
日本人が「お月様」と愛でる精神性をも感じてもらいたく。
(掛け軸を海外の人に説明するのは難しいですが)
和紙は、手すき和紙を使用。手すき和紙は、ユネスコ無形文化財に登録された 「細川紙」の手すきの技術を駆使したものです。
表情を唯一無二にするため、大小細かい水を使った落水紙をつくり上げました。
和紙の原材料は、楮(こうぞ)雁皮(がんぴ)三椏(みつまた)を検討し、最適 な表情と銀鏡
反応の相性を探りました。
全て自然素材から成り立ち、一枚一枚、気持ちを込めて作りあげた「手すき和 紙」となります。
手すきであるが故、全周耳付きとなります。
自然乾燥による、自然が作りあげた「みみ」となります。
その上に、銀鏡反応を施しました。
銀鏡は、銀鏡反応による金属薄膜形成(メッキ)のプロセスを今回のために新たな膜構成により
金属膜を形成、和紙の繊維と絡まり時間と共に反応し「ワビサビ」の世界が構築 されました。
この銀鏡反応は、有害物質(鉛/水銀/六価クロム/ポリ臭化ビフェニル/ポリ 臭化ジフェ二ルエーテル)
これら有害物質を一切使用せず、中和、回収、排水などの浄化プロセスもコンパ クトに確立し環境負荷を
与えることなく金属反応の表現を可能としました。
2つの素材と技術がおりなすこの素材を、新たに生まれた「伝統革新反応」と呼 びたい。
それを我々は「銀華美・月光」と命名しました。
細川紙は、埼玉県東秩父小川の地にて育まれた伝統を有する和紙であります。
特注対応:可能です。要相談。サイズは別途見積り対応。
和紙は特注で模様もつける事も可能となります。(モノグラム等)要試作費
素材総合デザイン監修
スパッジオワークス代表
造形作家&デザイナー
鈴木尚和 Hisakazu Suzuki
和紙に市松や落水にて、表情を作る。
様々な、表情や表現を実験。
純銀と色々な素材を試してみる。
純銀和紙を、アートボード化し、フリーボードとしての仕様も制作。
純銀和紙アートフリーボードの、最終フィニシュもウレタン塗装等、艶無しや艶2~5分など試す。
純銀アートボードによる、屏風を制作。
純銀和紙、様々な表情の純銀和紙を組み合わせて、屏風を制作。
純銀和紙にて、御朱印帳を制作。
MAISON & OBJET 2018 パリにて、ナガエプリュスさん発表ブースの壁や什器に、純銀和紙を採用して頂きました。
「ワビサビ」感が出せた感じてす。
パリ現地では、鶴元晶子さんが対応、なんと高田賢三(ご冥福をお祈り致します)さんが来て頂き、純銀和紙を気に入って頂き、後に、発注を頂き嬉しく、感謝しきりです。
なにしろ嬉しかったのは、純銀和紙が感性の高い方たちの方の目に止まった事であります。
純銀和紙にて、満月の日に、愛でる掛軸を制作してました。