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神棚「心礼」(しんれい)が読売新聞に掲載されました。

読売新聞に私、鈴木尚和がデザインしました、神棚「心礼」(しんれい)掲載されました。

 

日本産の「桧」にこだわりました。伊勢神宮の御膝元、伊勢地で作っております。
しばらく眠っていた桧ですが、本当に良い香りです。

 

 

神棚「心礼」への思い

 
神様に感謝する「心のよりどころ」をつくりたいと思いました。
 
現代社会の住環境において、シンプルライフ化が進みつつありますが、一方で、神棚や仏間、床の間が無くなる事で、何か大切なものを失ってきた事をだんだん感じている方も多いのではないでしょうか。
 
神様に感謝をしたいと思う事は、年を重ねる毎に、日々多々でてきます。
 
その時に今の住環境にも見合う、新たな「神棚」の提案をしたく思い、本格的な神棚に入る前の導入のきっかけになり、これにより、少しでも、神様へのおもてなしの心が芽生えることを願ってやみまん。
 又神棚は、己の心を映すかがみとも言われています。
 
己をみつめる時間や祈り、語り、祀りの祠となり、神様へ心からお礼を言えるよう「心礼」と名付けました。
 
●デザイン構成にこだわりました。
 
神棚のデザイン構成にあたっては古来神宮の社の要素を少しづつ取入れました。
この神棚は鳥居とその奥に神社本殿があり一体となって融合したイメージであります。
鳥居は、神域と人間界の境界を表すシンボルであり、神明系(笠木がまっすぐ)明神系(笠木がそっている)の両方をイメージしました。
その奥にお札を祀る神社本殿は、日本最古と言われる建築様式とされる切り妻造、平入形式の屋根をイメージとして残しました。
両側の柱壁の3段は扉があった名残りをイメージしました。
下段は、神社本殿へ向かう階段をイメージし本殿に備わる、堀立柱や回縁をも名残りとしてイメージしました。
又マンション住まいの方にも考慮し、「神棚の上には何もありません」ということを示すため、天井部にはあらかじめ、雲の形をあしらってあります。
神様へ、我々の思いが届くよう天へ羽ばたく思いを込めました。
 
 
●日本製「桧」にこだわりました。
 
八百万の神の国であり、伊勢神宮が「桧材」の白木で作られてることからも、この神棚は是非、桧の材で日本製で作りたく思いました。
桧独特の赤みと木目の美しさと最大の特徴は、桧の「香り」ではないでしょうか。どこか心の風景を見るようです。
 
●桧の由来
天照大神が天が岩屋(あまのいわど)に隠れ岩戸を閉じた事で、世の中が闇夜に包まれ多くの災いが起こりました。
その時、八百万の神々が「かがりび」を炊いた事で、閉じた岩戸が開き、再び世の中に光が射し平穏を取り戻したそうです。
その時の「かがりび」が、桧(ひのき)と言われており、「この木を用いたことにより、日を取り戻し神に会えた」という事から「木」で「会」えた。「桧」と漢字になったと言われてます。
更には「火を付けて日に会えた」ということで「ひのき」とされ、太古の時代より、神々に関する祭りごとには、桧(ひのき)が必ず使われているのです。